基礎編 8/13
| Homepageの仕組み | HTMLで出来ること | 注意すべきこと |
注意すべきこと
コンセプト




いかがでしょう。本当にザッとですが、ブラウザのバージョン3で可能な代表的なタグをご紹介しました。
「これだけ?」と思ったでしょうか? それとも「こんなに?」と感じたでしょうか?

「これだけ?」と思った方。そうなんです。こんなものなのです。見てもらう人のブラウザソフトのターゲットバージョンを上げれば、もっと色々なことが出来るのですが、バージョン3を視野に入れると、代表的な物はだいたいこの程度なのです。
2001年現在、バージョン3のブラウザはターゲットとされなくなってきました。企業のホームページなどもバージョン4以上を前提に作られているケースが多いようですし、このページも4以上をターゲットとしています。4をターゲットのラインとすれば、格段に表現出来る手法が広がりますので、これでは不満だと思われたなら、他の参考書などをご覧になってください。
しかし、この程度と言っても、一昔前のワープロ以上のことが可能だと思います。あとはあなたのアイデア次第で、これでも結構こったデザインが出来ると思います。

「こんなに?」と思った方。えぇ、こんなにできます(笑)。それが全て簡単に実現できるのです。いかがでしょう、自分がやりたいと思っていたことは、この範囲で十分実現できそうですか? ただ制作が進むにつれ、この程度では満足できなくなるかも知れません。「もっとこうしたい」とか「あんなことはできないだろうか?」と感じるようになったら、ぜひ色々な資料を探してみてください。グッと世界が広がることと思います。

ではここからは、注意事項を記していきます。「HTMLではできないこと」や「しない方が良いこと・するためにはこれを注意しなければならないこと」などです。




コンセプト

まずはコンセプトから考えてみましょう。
個人の方のホームページでよく見られるのは、色々な項目にわたって書いてあることです。自分の住んでいる町のこと、好きな車のこと、趣味の旅行のこと、家族の紹介、好きなアーティストのこと、ect…。確かに色々なことについて書いてあれば、どれか一つが見に来た人との共通点となって、中身を読んでくれるかもしれません。もちろんそれが悪いこととは思いませんし、自分が書きたいことを好きなように発信できるのがホームページの魅力です。しかし数を打てばどれかは当たるかもしれませんが、総じてそのようなページは一つ一つの中身が薄く、再び見に来るほどの内容が乏しいケースがほとんどのように思われます。
数を打てば当たるでしょう。しかし、数は他のページに星の数ほどあるのです。一つ、二つの項目に絞り、それを詳しく掘り下げて、「○○に関することなら、あのページへ行けば詳しく出ている」と思ってもらえるページにしたほうが、長い目で見ればリピーターも増えますし、他の関連サイトからもリンクを張ってもらえる可能性が大きくなると思います。

逆のケースもよくあります。企業のホームページに多いのですが(私に制作依頼を頼まれるお客さんにも多いです)、会社案内の内容そのままをホームページにupしているだけのケースです。大抵の場合、「今時自社のホームページを持っていないと、対外的に格好が付かないから、名刺にとりあえずURLを印刷できるように」というところでしょうか。
わざわざインターネットを使って、いったい何が言いたいのかさっぱり解りません。会社案内だけのホームページを、就職を控えた学生以外に誰が見るのでしょう。
企業のホームページは、考え方一つでもっと有益な情報を発信することが出来るはずです。例えば自社で扱っている製品なら、他の一般の人に比べれば、その道のエキスパートなはずです。「意外に知られていない○○の効用」も面白いかも知れません。業界の動向、出来事をニュース形式にして紹介して随時更新しても良いと思います。続けていくうちに自社のサイトが有名になっていけば、業界内での名も上がるかもしれませんし、ひょんな事でビジネスチャンスに恵まれるかもしれません。なんと言っても相手は「世界」ですから。

最近は個人の方のホームページも、素敵なデザインが施されている所をよく目にします。作者のセンスが光っているのでしょう。立派なデザインは確かに人の目を引きますし、それだけでも見応えがあります。しかし、私はホームページにとって一番大切なのは、やはり中身(コンテンツ)だと思うのです。デザイナーの私がこう言ってしまうのはどうかと思うのですが(笑)、どんなにデザインが優れていても、2回目、3回目に見に来たときは、もうユーザーの目に新鮮さは残らないのです。
インターネットはもともと文字情報だけでスタートしました。文字による情報交換・コミュニケーションをとるために作られた技術がインターネットです。そして見る人は「自分が欲しい情報を求めて」また「もう一度笑いたい・泣きたい・楽しみたい」と思いアクセスしてくるのです。「デザインがいいからもう一度見たい」と思う人は、正直なところあまりいないのではないでしょうか。不必要な飾りは捨てても内容が充実していれば、たとえ文字だけで構成されたページでも優れたホームページだと私は思います。なによりテキストベースのページは軽いので、快適にアクセスしてもらえます。
どんな内容のページを「作りたい」かも大事ですが、どんな内容のページなら「見たいと思われるか」も大切です。優れたホームページのデザインとは、「豊富な情報量とそれを効率よく見てもらうためのナビゲーション(道案内)がしっかりしているものである」と私は思いますがいかがでしょう。
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